日本語トップ › 治療事例・専門医コラム › 専門医コラム
誠信女子大入口駅 聖母歯科医院 — UPenn で根管治療研修を受けた統合歯科学専門医の院長が、Plazen プラズマ補助根管治療で抜歯より先に保存を試みます · 作成 2026-09-09 · 最終確認 2026-09-28
核心となる答え。 プラズマ補助根管治療は、根管を液体で満たしてプラズマを放電させ、生じた活性酸素種で細菌を減らす消毒の補助法です。実験室や抜去歯の研究では殺菌効果が報告されていますが、従来の消毒と患者の再発率を直接比べた臨床研究はまだ確認されていません。
「プラズマで消毒すれば、根管治療した歯はもう痛くならないのですか」という質問を診療室でよく受けます。PubMed と Crossref で確認した論文6編をもとに、論文が言っていることとまだ言っていないことを分けて整理しました。
プラズマ消毒が根管治療の再発を減らすかどうかは、まだ臨床研究で確かめられていない問いです。殺菌効果は実験室と抜去歯の研究で報告されていますが、患者で再発率を比べたデータはまだありません。
根管治療(神経の治療)は、歯の中の根管にある感染組織と細菌を取り除き、その空間を封鎖して歯を残す治療です。再発とは、治療後も根の先の炎症(根尖病変)が治らない、あるいは再び生じる状態を指します。
従来の消毒の標準は次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)による洗浄で、EDTA(象牙質表面の削りかすを取り除く溶液)を併用します。プラズマ補助根管治療は、この洗浄の後に根管を液体で満たし、チップを入れてプラズマを放電させる方法です。液体中で生じた活性酸素種(ROS、酸化力の強い酸素化合物)が、器具の届かない側枝やすき間の細菌を酸化させるというのが作用原理の説明です。
検証した文献6編のうち、再発や治癒の数値を示した研究は、従来の根管治療の成功率と予後因子を分析した2編です。プラズマ文献3編は実験室での殺菌効果と原理を、画像診断の1編は判定の道具を扱っています。
1966年から2002年に発表された臨床研究63編を集めた系統的レビューは、厳しい基準で判定した成功率が31%から96%まで散らばっていたと報告しています[3]。治療後1年以上の時点の加重統合成功率は68〜85%でした。著者らは24の影響因子を検討しましたが、治療技法そのものに関する研究は乏しく、数十年の間に成功率ははっきり上がっていないとまとめています。
大学院の歯内療法専攻医が行った初回根管治療702歯(534名)と再根管治療750歯(559名)を2〜4年追跡した前向き研究では、根尖部が完全に治癒した割合は初回83%、再治療80%と報告されています[4]。この研究が示した治癒因子11項目は次のとおりです。
プラズマの文献は性格が異なります。Trends in Biotechnology の総説は歯科領域のプラズマ研究の流れと現在の位置を整理し[1]、Clinical Plasma Medicine の総説は低温大気圧プラズマの殺菌・表面処理の原理を概説しています[2]。どちらも患者を追跡して再発率を比べた研究ではありません。
最も新しい資料は、2024年に Frontiers in Oral Health に掲載された系統的レビュー・メタ分析です[6]。低温大気圧プラズマで根管を消毒した実験室(in vitro)・抜去歯(ex vivo)研究31編を集め、その多くはエンテロコッカス・フェカーリス(E.
faecalis、再感染した根管でよく検出される細菌)を対象としていました。抜去歯研究を統合したメタ分析では、プラズマは細菌のコロニー数を有意に減らし、標準化平均差は4.51(95%信頼区間 2.55〜6.48)と報告されています。ただし研究間の異質性(I²)は93.82%と高く、著者らは装置・設定・細菌モデルがまちまちなため、臨床応用の前に標準化が必要だと結論づけています。
歯内療法領域の CBCT(歯科用3次元CT)の総説は、病変診断における CBCT 使用の推奨を示しています[5]。再発の有無は判定の道具によって変わり得るため、消毒法を比べる研究を読むときに併せて見るべき文献です。
| 研究(著者・年) | デザイン・対象 | 主な結果 | 根拠レベル |
|---|---|---|---|
| Ng ら, 2007[3] | 系統的レビュー・1966〜2002年の臨床研究63編 | 厳格基準の成功率31〜96%。1年以上追跡の加重統合68〜85%。治療技法の研究は不足 | 系統的レビュー |
| Ng ら, 2011[4] | 前向きコホート・初回702歯、再治療750歯・2〜4年 | 根尖部治癒 初回83%、再治療80%。病変の大きさ・根尖までの清掃・洗浄順序・修復など11因子 | 前向きコホート |
| Sanesi ら, 2024[6] | 系統的レビュー・メタ分析・実験室/抜去歯研究31編 | プラズマで E. faecalis のコロニー数が減少(SMD 4.51、95%CI 2.55〜6.48)。I² 93.82%。患者の再発データなし | 系統的レビュー(前臨床) |
| Gherardi ら, 2018[1] | 総説・歯科プラズマ応用の歴史と現状 | 研究の流れと現在の位置を整理。再発データなし | 総説 |
| Cha・Park, 2014[2] | 総説・低温大気圧プラズマの歯科応用 | 殺菌・表面処理の原理を概説。臨床比較データなし | 総説 |
| Patel ら, 2019[5] | 総説・歯内療法領域の CBCT 文献 | CBCT 活用の推奨と追加研究が必要な領域を提示 | 総説 |
プラズマ補助根管治療と従来の消毒の再発率を患者で直接比べた研究はまだなく、最近5年以内の文献も6編中1編です。現在の根拠は、実験室での殺菌効果と従来治療の予後データにとどまっています。
第一に時期です。成功率データの土台となった臨床研究は1966〜2002年に発表されており[3]、プラズマ装置はその後に登場しました。2021年以降の文献は2024年の系統的レビュー1編だけで、最近の文献を半分以上にするという目標に届かなかった空白を、このコラムはそのまま記します。
第二に対象です。予後因子の研究は大学院の歯内療法専攻医が行った治療を追跡しました[4]。一般歯科医院の診療環境、韓国の成人大臼歯の解剖、健康保険のもとでの治療の流れとは条件が異なり、韓国人患者のデータはこの文献群にありません。
第三に再発の定義です。同じ歯でも厳しい基準と緩い基準で判定すると成功率は大きく変わり[3]、2次元のエックス線写真と CBCT では病変を見つける力が異なると整理されています[5]。今後出てくるプラズマ比較研究も、判定の道具をまず確認する必要があります。
第四に、実験室で細菌が減ったという結果が、そのまま患者の根の先の炎症がよく治るという意味にはなりません。2024年のメタ分析も抜去歯と実験モデルの細菌数を見た研究であり[6]、二つの層をつなぐ無作為化比較試験が必要です。
プラズマ消毒は、根尖までの機械的清掃と標準的な洗浄の代わりではなく、その上に加える補助段階として判断します。確認された予後因子をまずそろえ、プラズマは器具の届かない領域を補います。
判断の出発点は予後因子11項目です[4]。病変の大きさの確認、根管の開通性、根尖までの清掃、EDTA 後の NaOCl 最終洗浄、充填材のあふれ防止、修復がひとまとまりであり、このまとまりが欠けたまま消毒装置だけを替えるのは順序を誤った選択です。
まとめると、プラズマ消毒は再発を防ぐ鍵そのものではなく、鍵束に加わったひとつの鍵です。
聖母歯科医院は2023年5月に発売された Plazen RCT を院内に備え、標準的な洗浄を終えた根管にプラズマ消毒を加える順序で根管治療と再根管治療を行います。判断基準は前述の予後因子11項目です。

診断の段階では HDX Dentri CBCT で根管の数と根尖病変の大きさを確認し、Q-ray 蛍光診断で亀裂とう蝕の範囲を併せて見ます。麻酔はクイックスリーパーのコンピューター制御麻酔で、注射の圧力を機械が一定に調整します。NaOCl と EDTA の洗浄を根尖まで終えた後、根管を液体で満たして Plazen のチップを入れてプラズマ消毒を行い、適応を満たせば同じ日に根管充填まで終えます。病変が大きい場合や急性症状がある場合は回数を分けます。
UPenn で根管治療研修を受けた統合歯科学専門医の院長が診断から根管充填まで直接責任を持ち、抜歯と診断された歯は抜く前に保存の可能性をもう一度検討するのが聖母歯科医院の原則です。装置と診療の流れは Plazen RCT 装置案内と天然歯を残す特殊診療に、実際の進め方は治療事例抜歯と診断された大臼歯をプラズマ根管治療で残した症例と根管治療後にグラスファイバーコアを築造した症例にまとめています。用語はプラズマ根管治療の用語解説、原文は韓国語版コラムでご覧いただけます。
プラズマ消毒をすれば根管治療を1回で終えられますか
プラズマ消毒は標準的な洗浄の後に加える短い段階で、1日で終えられるかどうかは消毒方法よりも炎症の状態で決まります。根の先の病変が小さく急性症状がなければ同じ日に根管充填まで進められ、病変が大きい場合や腫れ・痛みが強い場合は数回に分けて治療するほうが安全です。
すでに根管治療をした歯がまた痛みます。プラズマで残せますか
再根管治療後の根尖部の治癒率は前向き研究で80%程度と報告されており、治癒を左右した要因は病変の大きさ、根管の先までの清掃、穿孔の有無、修復物の状態でした。プラズマ消毒はこれらの条件の上に加える補助段階で、根に縦の破折がある場合や残った歯質が少ない場合は保存が難しいことがあります。
根管治療の再発を防ぐために患者ができることは何ですか
治療後にクラウンなどの修復物で歯をしっかり覆うことが、根の先の治癒を高める確認された要因です。仮の詰め物のまま長く過ごさず、治療中に痛みや腫れが出たら次の予約を待たずにすぐ連絡してください。
著者・年・誌名・巻・DOI・PMID は PubMed と Crossref で確認した原文のまま記載し、注釈のみ日本語に訳しています。
抜歯と診断された歯や、根管治療をした歯がまた痛むときは、抜く前に残せるかどうかを聖母歯科医院でもう一度確認してください。聖母歯科医院は CBCT で病変の大きさを確認し、標準的な洗浄の上に Plazen プラズマ消毒を加えて、まず保存を試みます。NAVER予約またはカカオチャンネルで歯の状態をお知らせください。
根管治療の経過は病変の大きさ、根管の形、残っている歯質の量によって一人ひとり異なり、本文の数値は研究集団の値であって個々の歯の結果を示すものではありません。
📍 ソウル特別市 城北区 東小門路20ガギル 2、3階
🚇 誠信女子大入口駅 2番出口から徒歩30秒(駐車:ユタモール2時間)
📞 +82-2-922-3966
📅 月・水・金 09:30–18:30、火 09:30–20:00(夜間)、土 09:30–14:30(昼休みなし)、昼休み 13:00–14:30、木・日・祝日休診
💬 NAVER予約 · NAVERトーク · カカオチャンネル
🟡 1998年開院、2022年4月から3代目院長が責任をもって診療
作成 2026-09-09 · 最終確認 2026-09-28 · 確認 聖母歯科医院 院長(統合歯科学専門医)