根管治療 ガイド
抜歯前の最後の砦、正しく理解してから受けましょう
根管治療は歯を抜かずに残す最後の保存治療です。なぜ痛いのか、費用はいくらか、何回通院が必要か、そしてプラズマ根管消毒は何が違うのか―誠信女大入口駅ソンモ歯科医院のチャン・テユン院長が診療室で最もよく受ける質問をもとにまとめました。
01根管治療とは何か
根管治療の正確な名称は 根管治療(root canal treatment)です。歯の内部には神経と血管が通る細い通路(根管)があり、むし歯や亀裂でこの通路が細菌に感染すると激しい痛みが生じ、放置すると抜歯が必要になります。根管治療は感染した神経組織を除去し、通路を消毒した後、隙間なく封鎖する― 歯を抜かずに残す治療です。
「神経を殺す治療」ではなく「歯を残す治療」
神経を除去しても歯は死にません。歯は根を包む歯根膜と歯茎の骨を通じて引き続き支えられ、噛む感覚も維持されます。ただし内部への栄養供給が絶たれるため以前より割れやすくなるので、治療後にクラウンなどで保護することまでが根管治療の完成です。
根管治療が必要な歯を放置すると、感染が根の先端を越えて歯茎の骨まで広がります(根尖膿瘍)。この段階まで進むと治療が長引き、最悪の場合抜歯後インプラントに至ります。根管治療はその連鎖を断つ最後の保存段階です。
02このような症状なら検診が必要です
- じっとしていてもズキズキする痛み ―特に横になると悪化する自発痛は神経炎症の代表的な兆候です。
- 冷たいもの・熱いものに触れた後、痛みが30秒以上続く ―一瞬しみるのとは違い、刺激が終わっても痛みが続く場合は回復が難しい炎症の可能性が高いです。
- 噛むと特定の歯だけに響くような痛み ―根の先端の炎症が進行している可能性があります。
- 歯茎にできる粟粒のような膿の袋 ―慢性膿瘍が排出路を作ったもので、痛みがなくても治療が必要です。
- 歯が灰色・茶色に変色 ―外傷後に神経が死んだ可能性があります。
数日間激しかった歯痛がぴたりと止まることがあります。治ったのではなく 神経が完全に死んで痛みの信号を送れなくなったことの可能性があります。死んだ神経は細菌の温床となり、静かに根尖の炎症へと進行します。痛みが消えても原因が確認されていなければ、検診を受けることをお勧めします。
症状が曖昧な場合、ソンモ歯科は低線量3D CTとQ-ray蛍光分析でむし歯・亀裂の範囲を確認した上で、根管治療が本当に必要な段階かどうかを判断します。初期であれば神経を残す歯髄保存治療で終わる場合もあります。
03抜く前に―天然歯を残す順序
ソンモ歯科の診療哲学は 「痛みは少なく、歯はより残す歯科」です。他院でインプラントを勧められて来院された方の中にも、検査すると根管治療で残せる歯があることがあります。抜歯を決める前に検討する順序は以下の通りです。
神経を残せるか―歯髄保存
むし歯が深くても神経が生きていれば、感染部位のみを除去し神経を保護する材料で覆い、神経自体を残す試みを先に行います。
根管治療で歯を残せるか
神経の炎症が回復不可能な段階であれば、根管治療で歯を保存します。ほとんどのケースはこの段階で解決します。
再根管治療
以前の根管治療部位に再感染が生じた場合、既存の充填物を除去し、再度精密に消毒・充填します。
歯根端切除術―最後の試み
再根管治療でも治らない根尖の炎症は、歯茎を通じて根の先端の炎症部位のみを直接除去する歯根端切除術で歯を残すことができます。
それでも駄目な場合―抜歯後の代案相談
上記の段階を経ても保存が難しい歯にのみ抜歯をお勧めします。この際もインプラント・ブリッジなどの選択肢を費用・予後とともにご説明します。
チャン・テユン院長は米国ペンシルベニア大学根管治療課程を修了しており、この保存の順序はソンモ歯科診療の基本フレームです。関連記事: インプラントを勧められましたが、この歯は残せませんか? · 歯根端切除術―根尖炎症の最終的な解決策
04費用―根管治療は健康保険です
多くの方がご存じない事実ですが、 根管治療自体は健康保険が適用される給付診療です。歯の位置により根管の数が異なるため費用も異なり、前歯(根管1本)より大臼歯(根管3~4本)の方が高くなります。自己負担金は歯1本あたり数万ウォン程度で、抜歯後のインプラント費用と比較すると天然歯を残す方がはるかに経済的です。
| 項目 | 保険適用 | 備考 |
|---|---|---|
| 根管治療 | 給付(一部自己負担) | 根管の数により費用が異なる |
| 再根管治療 | 給付適用可能 | 既存の充填物除去の過程が追加 |
| プラズマ根管消毒(プラゼン) | 追加費用なし | ソンモ歯科は別途請求なしで適用 |
| 治療後のクラウン・エンドクラウン | 非給付 | 材料・方式により異なる |
クラウンなど非給付項目の診療費は 非給付診療費のご案内に全て公開されています。治療開始前に給付・非給付を区分した総費用をご案内し、実損保険請求用の書類(診療費明細書など)は受付で発行いたします。
05ソンモ歯科の根管治療の過程
精密診断
低線量3D CTとQ-ray蛍光分析で感染範囲、根管の数と形態、根尖炎症の有無を確認します。まず神経を残せる段階かどうかを判断します。
痛みの負担を減らした麻酔
表面麻酔の後、i-jectコンピューター自動麻酔で注入速度と圧力を一定に制御し、麻酔注射自体の痛みを軽減します。必要に応じてクイックスリーパー骨内麻酔を併用します。
感染した神経の除去と根管形成
感染した神経組織を除去し、根管内部を形成します。この際、機械的切削を最小限に抑え歯の壁の厚みを最大限残すことが長期的な寿命にとって重要です。
プラズマ根管消毒
根管を水で満たした後、プラゼン装置でプラズマを放電させ、器具が届かない微細な通路の細菌膜まで消毒します。詳しい原理は下記の6番セクションで説明します。
根管充填―条件が合えば当日
消毒が完了した根管を充填材で隙間なく封鎖します。感染状態と臨床条件が合えば当日充填まで行い通院回数を減らします。減るのは時間であり、治療段階ではありません。
クラウン・エンドクラウンで保護
院内のPrimescanスキャン→Primemillミリング→SpeedFire焼結システムで、条件が合えばクラウンを当日製作・装着します。その後は定期検診で根尖の状態を経過観察します。
06プラズマ根管消毒(プラゼン)が違う点
根管治療の成否は結局 根管内部の細菌をどれだけきれいに除去できるかにかかっています。問題は根管が木の枝のように分岐した微細な通路構造であるため、器具と消毒液だけでは届かない死角が残ることです。これは再根管治療が必要になる主な理由でもあります。
原理
プラゼン(Plazen RCT)は根管を水で満たした後、専用チップでプラズマを放電させる装置です。この時発生する活性酸素が水を伝って微細な通路まで広がり、 細菌の細胞膜とバイオフィルム(細菌膜)を酸化・破壊します。低温で作動するため周辺組織の損傷を最小限に抑えます。
臨床的に変わる点
| 区分 | 従来の消毒液洗浄 | プラズマ併用消毒 |
|---|---|---|
| 微細な通路への到達 | 器具・液体が届く範囲に限定 | 活性酸素が水を伝って拡散 |
| 耐性菌・細菌膜 | 消毒液だけでは限界がある場合 | バイオフィルム構造自体を破壊 |
| 根管切削量 | 消毒のため機械的拡大が必要 | 拡大を最小化→歯の壁を保存、破折リスク↓ |
| 通院回数 | 消毒の繰り返しで複数回 | 条件を満たせば当日充填可能 |
| 費用 | — | ソンモ歯科は追加費用なしで健康保険の範囲内で適用 |
プラズマ消毒は根管治療だけでなく再根管治療にも活用します。ただし感染範囲や歯の状態により複数回の通院が依然として必要な場合があり、適用の可否は診断後に判断します。治療結果は個人の状態により異なります。
関連記事: プラゼン・プラズマ根管治療の原理と特徴
07「根管治療は痛い」という誤解
根管治療は痛いという認識の大部分は 治療直前の激しい歯痛から来ます。眠れないほど痛い状態で来院されるため、その痛みの記憶が治療と共に残るのです。実際の治療は麻酔下で行われ施術中の痛みはほとんどない場合がほとんどで、むしろ初回治療後数時間以内に大きな痛みの改善を経験される方が多いです。
- 麻酔注射が怖い方 ―表面麻酔の後、i-jectコンピューター自動麻酔で注入圧力による痛みを軽減します。炎症が激しく麻酔が効きにくい場合はクイックスリーパー骨内麻酔で骨の内部に直接麻酔します。
- 治療後の痛み ―歯を叩くと響く感じや噛んだ時の圧痛が数日間あることがあります。処方薬で調整され1~2週間以内にほとんど正常化します。
- 再来院が必要な場合 ―薬を服用しても3日以上治まらない痛み、悪化し続ける腫れ、膿・発熱がある場合はご連絡ください。
08治療後のクラウン―当日完成とエンドクラウン
根管治療した歯は内部への栄養供給が絶たれ、以前より割れやすくなります。特に奥歯は噛む力が集中するため、クラウンで保護せず放置すると破折し結局抜歯に至ることがよくあります。 クラウンまでが根管治療の完成です。
ソンモ歯科が違う点①―当日クラウン
一般的にクラウンは型を取り1~2週間技工所での製作を待つ必要がありますが、ソンモ歯科は院内にPrimescan口腔内スキャナー(約20μmの精度)、Primemillミリング装置、SpeedFire焼結炉を備えているため 条件が合えばスキャンから装着まで当日に完結します。麻酔が効いている間に治療が終わるため、仮歯期間の不快感や再感染のリスクが減ります。
ソンモ歯科が違う点②―エンドクラウン
歯質が十分残っている場合、歯全体を削って被せる一般的なクラウンの代わりに 残った歯を最大限保存しながら内部にはめ込んで接着するエンドクラウンを検討します。切削量が少なく天然歯保存の原則に合致し、CEREC Tessera等の強化セラミック素材と院内加工システムがあるため可能な選択肢です。適用可否は残存歯質の量により診断後に決定します。
09再根管治療と歯根端切除術
再根管治療が必要なサイン
- 過去に根管治療した歯に痛み・圧痛が再び生じる
- 歯茎に膿の穴(瘻孔)が新たにできる
- X線・CTで根の先端に黒い陰影が見つかる、または大きくなる
- クラウン辺縁のむし歯による再感染
再根管治療は既存の充填物を除去する過程が加わるため、初回治療より難易度が高くなります。ソンモ歯科は3D CTで失敗の原因(見逃した根管、微細な亀裂、根尖の炎症)をまず確認し、プラズマ消毒を併用して以前の治療で届かなかった部位の細菌まで除去することを目指します。
歯根端切除術―再根管治療でも駄目な場合
根管が著しく閉塞している場合や、再根管治療後も根尖の炎症が残る場合、歯茎側からアプローチして 根尖の炎症部位と根の先端の一部を直接除去し、逆方向に封鎖手術です。抜歯前に試みられる事実上最後の保存術式であり、ソンモ歯科で実施しています。
天然歯は根を包む歯根膜があり、微細な衝撃を吸収し噛む圧力を感知します。インプラントがどれだけ発展してもこの感覚まで再現することはできません。ただし無理な保存がかえって歯茎の骨の損傷を広げる場合もあるため、保存と抜歯の境界は精密診断で判断します。
10治療後のケア
治療中・直後
- 治療部位と反対側で噛む―仮の詰め物と弱くなった歯を保護
- 硬くて粘り気のある食べ物(ナッツ、氷、餅、キャラメル)を避ける
- 仮の詰め物が取れたら放置せず早めに来院
- 処方薬は指示通り最後まで服用
クラウン装着後―寿命を左右するもの
- フロス・歯間ブラシを毎日 ―根管治療した歯は痛みを感じないため、むし歯ができても気づきません。最も多い失敗原因であるクラウン辺縁のむし歯を防ぐ鍵です。
- 定期検診 ―根の先端の状態は無症状のまま変化することがあるためX線での経過観察が必要です。ソンモ歯科は補綴設計データを保管しているため、クラウン破損時に迅速な再製作が可能です。
- 歯ぎしりがあればナイトガード ―根管治療した歯は破折に特に弱いです。
11よくある質問
根管治療はとても痛いですか?
費用はどのくらいですか?
何回通院が必要ですか?
プラズマ根管治療はどこでも受けられますか?
歯痛が消えましたが、そのままにしていいですか?
根管治療後にクラウンは必ずしなければなりませんか?
以前根管治療した歯がまた痛みます。抜歯が必要ですか?
いっそ抜歯してインプラントにした方がよくないですか?
治療中ですが仮の詰め物が外れました。
根管治療した歯はどのくらい使えますか?
その歯、抜歯する前にもう一度確認してみてください
低線量3D CTで残せる歯かどうかをまず確認し、保存治療案と代案を並べてご説明します。
誠信女大入口駅2番出口30秒・火曜夜間診療・土曜昼休みなし診療
火 09:30~20:00(夜間)
土 09:30~14:30(昼休みなし)
昼休み 13:00~14:30・木/日/祝日休診
誠信女大入口駅2番出口徒歩30秒
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